歯科口腔外科

当地域における病院歯科口腔外科として、智歯(親知らず)などの難抜歯、嚢胞、腫瘍(良性腫瘍、悪性腫瘍)、外傷、顎関節疾患等の口腔外科的疾患を中心にドライマウス、口内炎、神経痛などの治療も行っています。また、有病者(循環器疾患、呼吸器疾患、糖尿病等)の抜歯などを必要があれば、入院管理下に行っています。更に、健常者でも通院(局所麻酔)での抜歯が困難な難症例では、入院管理下(全身麻酔など)での処置を行っています。炎症、外傷等の緊急入院にも対応しています。
病院歯科口腔外科として全身麻酔の手術前、化学療法(抗がん剤)・放射線治療前後の口腔ケアも積極的に行っています。

代表的な疾患

智歯(親知らず)

智歯は、「親知らず」とも言われ前から数えて8番目の歯を指します。現代の日本人は顎が小さいため下顎の智歯の多くは曲がって生えてきたり、正常に萌出せず埋伏したままの場合もあります。そのため食べかすなど汚れが溜まりやすく、齲触や炎症による疼痛や腫れを起こしたり、正常な歯を前に押し出し歯並びの乱れの原因になったりすることがあります。

歯根嚢胞(しこんのうほう)

歯根嚢胞は、むし歯(う蝕)が進行し、歯髄に感染が起こり、それが歯根の尖端に波及すると、歯根嚢胞が生じます。

顎骨嚢胞(がくこつのうほう)

顎骨嚢胞は、顎骨の内部に生じる嚢胞で、その内部に歯を含んでいるものもあります。

粘液嚢胞(ねんえきのうほう)

粘液嚢胞は、口の粘膜を噛んだり、異物によって口腔内を傷つけることによって、唾液を出す管が閉塞して唾液が溜まったり、唾液の出る管が破れて唾液が漏れ出してその周囲を薄い組織が取り囲むことで生じる水膨れのような嚢胞です。噛んでしまうと一時的には潰れますが再び腫れて再発することが多いです。

歯科と歯科口腔外科の違い

歯科との連携

歯科口腔外科では、むし歯を削ってつめたり、金属冠をかぶせた、入れ歯を作るといった一般的な歯科治療は行っていません。しかし、むし歯が原因で痛みや腫れが生じた患者さんは応急処置を行い、症状が落ち着いたのちに近隣の開業歯科をご紹介しています。