手・肘関節外科

肘関節

terrible triadなどの肘関節周辺の重度の外傷や外傷後の後遺症、難治化した上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の手術などにも対応しています。

外傷後肘関節拘縮

肘関節周辺の骨折や靭帯損傷などの外傷後に肘の動きが悪くなる事があります。肘の曲げ伸ばし十分でないと“顔を洗えない”“食事を口まで運びない”といった機能障害のみならず整容上の問題も無視出来ません。
その原因は、骨の形状の問題、固くなった靭帯や筋肉の問題であったりと様々です。十分なリハビリで解決する場合もありますが、逆にリハビリで粘っていると悪化する場合もありますので、動きの悪い要因の正確な見極めとそれに応じた手術を含めた治療方針の決定が非常に重要です。
外傷後に何年も経過している場合でも、治療可能なケースが多いので専門医にご相談下さい。

上腕骨外上顆炎

外上顆炎(テニス肘)は30〜50歳代に好発する年齢依存性の強い病態で、ものをつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作の際の痛みが特徴です。
年齢や使い過ぎにより手首を延ばす腱(短橈側手根伸筋)が痛んでいる事が主な原因で、その多くは、数ヶ月の自然経過を経て治癒します。しかし半年以上症状が続いている場合にはさらに長期化する可能性が高く、数年以上も痛みを抱えて生活されている方も少なくありません。そういった場合には手術による根治的治療が推奨します。当院では、直視下もしくは内視鏡を併用して小侵襲での手術を行っています。

上腕骨外上顆炎

日本手外科学会HPより転載

手関節・手の外科

橈骨遠位端骨折や舟状骨骨折などの新鮮外傷や外傷後の後遺症、ばね指、手根管症候群、母指CM関節症などの変性疾患に対応しています。

手根管症候群

母指から環指にかけてのしびれ、痛みを主症状とする病態で、頚椎症と鑑別が問題となることも少なくありません。短母指外転筋の萎縮が見られるようになれば診断は容易ですが、萎縮が生じる前に手術を行う方が望ましいです。当院では神経伝導速度などの電気生理学的な検査やMRIを補助診断として用いて、診断を確定した上で手の外科専門医が最小侵襲手術を実施しています。手術方法ですが内視鏡を用いた手根管開放術を主に行っています。従来行われていた直視下での方法に比べてより低侵襲で行う事が可能で、敏感な手のひらの皮膚に傷が出来ません。そのため日常生活へ早く復帰出来る事が大きなメリットです。局所麻酔にて日帰り手術で行い、およそ15分前後と短時間の手術となります。

手根管症候群

日本手外科学会HPより転載

斜線部位のしびれ、痛み、母指球筋の萎縮が見られます。

左:内視鏡手術による皮切 右:従来型手術の皮切

母指CM関節症

母指のつけ根の痛みが続く場合、母指CM関節症である可能性があります。物をつまむ時やペットボトルのふたをあける時に痛くなる事が典型的ですが、ひどい場合には寝ている時など安静時にも痛みが強く出る事があります。また進行すると不可逆的な母指の変形が生じてきます。
まずは外用剤や装具といった保存療法を行いますが、症状が強い場合や経過が長い場合には手術を検討します。
母指は手の指の中でも最も大事な指であり、およその手を使う人間の動作には母指が不可欠です。したがって母指に痛みがあれば日常生活や仕事に思っている以上に悪影響をもたらします。“激痛ではないので我慢できる”痛みであっても、積極的な治療を受ける事をおすすめ致します。

母指CM関節症

日本手外科学会HPより転載

担当医

藤巻 亮二

嘱託医 国家公務員共済組合連合会立川病院整形外科医長
日本手外科学会 専門医・代議員